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近年、タイ北部の山岳民族の暮らしは、
森林への立入り、焼畑農業の禁止などにより大きく変わってきています。
現金収入や都会への憧れから、若者も山の村を離れていきましたが、
義務教育すら受けておらず、タイ語も話せない彼らは、
不当な差別の対象にもなりやすく、エイズ感染という危険を孕みながらも、
簡単にお金を稼げる手段として売春に身を投じる女性もいました。
借金のために、わずかな金額で両親が子どもを売り渡してしまうという現実もあります。
やはり、大きな課題のひとつが教育です。
タイでの義務教育は、日本と同じく中学終了までの9年間ですが、
山岳地帯においては、小学でも20~30%、
中学では、さらにその半分程度と極めて低い就学率です。
いくら進学を願っても、厳しい家計を支えるためには、
子どもでさえも仕事に出なければなりません。
また、道路や交通手段も整わない山の村から街の学校へ通うことも困難です。
それでも、現状から抜け出すため、未来への希望のために、
親たちは子どもたちが学校に行くことを真剣に願っています。
私たちは、チェンライ県において、
山岳民族の子どもたちが安心して学校に通えるための寮の建設を計画しています。
村人たちの協力を得ながら、できる限り質素に、そして子どもたちも
勉強のかたわら野菜を育て、家畜を養って
少しでも食費の軽減に努めたいと考えています。

